静養5年動静伝わらず 公務欠席めぐり憶測も

北海道新聞 2008年12月9日
静養5年動静伝わらず 公務欠席めぐり憶測も

皇太子妃雅子さまが病気療養に入り今月で丸五年。
病状は一進一退で好転の兆しはうかがえない。
皇室や皇太子ご一家を世話する宮内庁東宮職が回復の状況を明らかにしないため、
国民に雅子さまの動静が十分に伝わらず憶測を呼んでいる。

東京都内で十一月中旬に開かれた日本PTAの式典。参加者約千人の視線が注がれる中、
皇太子さまの隣席には笑顔を浮かべる雅子さまがいた。
同月はスペイン国王夫妻の歓迎行事など、人目が集まる公務にも出席した。
ただ、野村一成東宮大夫は会見で「続いてくれればとは思うが、波が依然ある」と語った。
宮内庁が発表した、この一年の雅子さまの外出を伴う公務は、両陛下へのあいさつや都内での展覧会など計二十五回で前年並み。
宿泊を伴う地方訪問は前年が長野と徳島の二ヶ所だったが、今年は一月の長野だけだった。
本格的な復帰が遅れている中、十月に大分で開かれた全国障害者スポーツ大会には、
皇太子さま一人が出席し、雅子さまは長女愛子さま(七つ)の運動会を見学した。
メディアなどは「公務よりプライベート優先」と書き立てた。
東宮職は「可能な活動の中での選択」と理解を求めた。それ以上の説明はなかった。
東宮職が病状を語らないのは「主治医と雅子さまの間の信頼関係が壊れ治療にマイナスになる」(皇太子ご夫妻側近)と考えているからだ。
このため、病状に関しては東宮職医師団が毎年「見解」として発表する文書だけ。
皇太子さまをはじめ皇室も容体にはほとんど言及せず「見守り、支えていきたい」
(十月の皇后さま誕生日の文書回答)との立場。
皇室研究家の高橋紘静岡福祉大教授は「宮内庁には国民が納得いくような形での説明責任がある」と指摘する。

  • 最終更新:2017-03-06 21:12:17

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