譲位まで1年

2018.4.29 21:21
【譲位まで1年】大嘗祭、饗宴の儀の規模は 宮内庁、準備にヤキモキ
代替わりの儀式について、政府は今秋をめどに発足させる「式典委員会(仮称)」で規模などを議論する。
考え方や内容は前例を踏襲する方針だが、平成当初に比べ人件費などが高騰しており、
宮内庁は「大嘗祭(だいじょうさい)」の舞台となる大嘗宮(きゅう)について「前回並みの予算でも同規模は難しい」との見方を示す。
国事行為の祝宴「饗宴の儀」も、天皇、皇后となられる皇太子ご夫妻の負担軽減から規模縮小が検討される。
宮内庁では早期の方針決定を望む声が上がっている。

■人件費1・7倍に
宮内庁が抱える懸案の一つは大嘗祭の規模だ。新天皇が即位後初めて執り行われる新嘗祭(にいなめさい)であり、一世一代の重要儀式にあたる。
儀式の舞台となる「大嘗宮」は大嘗祭のためだけに新設され、儀式後は撤去される。平成の代替わりでは設営関係費に約14億5千万円が計上された。
宮内庁を悩ませるのは、大嘗宮の建設にかかる資材費や人件費の高騰だ。東京五輪関連施設の建設も進む中、人件費は平成当初の約1・7倍。
「仮に予算が平成と同額なら、大嘗宮の大きさは計算上3、4割削らないとできない。同規模とするなら材質を下げるしかない」と担当者。
一方、宮内庁幹部は「伝統を重んじれば粗末な材質でいいとはならない。節約に知恵を出すのは当然だが、頭の痛い問題」と打ち明ける。
「今年度末までに設計図を作製しないと間に合わない」という声もあり、庁内には焦燥感が募っている。
■招待客線引きは
国事行為の祝宴「饗宴の儀」では、招待客の縮小が課題となりそうだ。前回、政府は国内外から約3千人を招待。
祝宴は4日間連続計7回に及んだが、宮内庁幹部は「同じ日に昼食会と晩餐(ばんさん)会が重なる日が続き、天皇、皇后両陛下のご負担は大きかった」と語る。
焦点となるのは、各省庁が推薦する招待客の選別だ。平成では7回のうち、外国の賓客が招かれたのは2回のみ。
5回は三権の長や閣僚、国会議員や知事らに加え、各省庁が推薦する国内の民間関係者約1400人が招かれた。
国際親善の公平性から、外国賓客を減らすことは考えにくく、国内の招待客を見直す必要性が浮上している。
宮内庁幹部は「国内招待者は国民の代表で、政治や行政だけに偏ってもいけない。各省庁がどう調整するかが課題」と話す。
http:// www.sankei.com/life/news/180429/lif1804290038-n1.html

2018.4.30 08:00
【譲位まで1年】皇太子さまの一部ご公務、天皇即位後も継続 宮内庁検討
来年5月1日に即位を控えた皇太子さまが担う公務の一部について、即位後も継続される方向で調整が進められていることが29日、
宮内庁関係者への取材で分かった。皇嗣となられる秋篠宮さまの負担増を背景に、
皇太子さまにゆかりの深いご公務を「新天皇」として持ち上がる形となる。30日で天皇陛下の譲位まであと1年。
宮内庁は行事臨席の意義などを踏まえた公務の整理・統合も視野に入れ、5月の大型連休以降、皇室が担う公務全体の在り方の検討を本格化させる。
宮内庁によると陛下は譲位後、象徴としてのすべての公務を皇太子さまに引き継ぐ意向を示されている。
皇太子さまは即位後にこれらの公務を、皇位継承順位1位の皇嗣となる秋篠宮さまが皇太子さまの公務を、それぞれ受け継がれるが、
秋篠宮さまが現在、担っている公務の譲り先が限定されることから具体的な分担方法が課題となっている。
皇太子さまの公務は現在、「献血運動推進全国大会」や「全国障害者スポーツ大会」など「7大行啓」と呼ばれる行事へのご出席を中心に多岐にわたる。
宮内庁関係者によると、このうち「全国農業担い手サミット」や「国民文化祭」など、皇太子さまが深く関わる公務は継続してのご臨席を検討している。
皇太子ご夫妻のご結婚を記念し、平成6年から始まった「国際青年交流会議」など、ゆかりのある行事も含まれる。
陛下が皇太子時代、前身の行事から参加されてきた「全国豊かな海づくり大会」を即位後も持ち上がる形としたことも参考にする。
一方、すでに年間300以上の公務をこなしている秋篠宮さまの一部公務は、秋篠宮妃紀子さまをはじめとするご家族に引き継がれる見通しだが、
「他の宮家へ分担することは難しく、限界がある」(宮内庁関係者)とされる。
このため宮内庁では、現在、皇室が担っている趣旨が似た複数行事への臨席を、一定数に絞る方向で調整する。
具体的には緑化に関係した行事などが俎上(そじょう)に載る見通し。
宮内庁は代替わりを機に、両陛下のほか、皇族方が臨席される各行事について(1)式典でのお言葉をなくす
(2)毎年、臨席している行事を、節目の年に限定する(3)臨席時間を短縮する-ことなども合わせ、皇室全体の負担軽減を模索する方向だ。
宮内庁関係者は「公平性、各行事への皇族方ご臨席の役割、行われる時期などを踏まえた整理が必要」としており、
今後、宮内庁が大枠を定めたうえで、陛下、皇太子さま、秋篠宮さまのご意見を聞きながら詳細を詰める。
http:// www.sankei.com/life/news/180430/lif1804300010-n1.html

  • 最終更新:2018-05-07 18:53:41

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