皇居・宮殿初公開 


皇居:「競争率3ケタ確実」宮殿内部を初公開へ
毎日新聞 2014年02月03日 10時22分(最終更新 02月03日 12時17分
天皇陛下が昨年暮れに80歳の傘寿(さんじゅ)を迎えられたのを記念し、
宮内庁は皇居・宮殿を今年5月と10月に特別公開する。一般参賀などで宮殿の外観は見ることができるが、
内部公開は初めて。参観者は抽選で決まるが「競争率3ケタは確実」(宮内庁)とみられている。【真鍋光之】
「どうすれば見学できますか」「いつから申し込みが始まりますか」。特別公開が発表された昨年12月中旬、
宮内庁には問い合わせ電話が相次いだ。「私たち職員でも担当部署を除いて宮殿内部を見る機会はほとんどない。
皆さんの気持ちはよく分かります」と担当者は共感する。
江戸城を利用して明治以降構えられた皇居は、総面積約115万平方メートル。
天皇、皇后両陛下のお住まいの「御所(ごしょ)」があるエリアなどは立ち入りが制限されているが、
皇居東御苑は1968(昭和43)年から一般開放されている。皇居内各所の参観も行われているが、
褒章や叙勲の授与式など憲法に基づく行為や歌会始の儀などの伝統行事が行われる「宮殿」に入ることはできない。
今回は「傘寿の記念に特別な催しを」と宮内庁幹部が知恵を絞り、一部の慎重論を押し切って実現。まさに「特別参観」だ。
参観日は5月24日、25日と10月上旬の土、日で計4日間。1回50人ずつ、1日3回実施される。
今月中旬にホームページで申し込み要領を公表予定で、はがきで受け付け、抽選する。
宮殿の現在地にはもともと明治宮殿があった。木造で重厚華麗な様式で知られたが、45年に戦災のために焼失。
新宮殿は64年に着工し、68年11月完成。鉄骨鉄筋コンクリート造りで、地上2階地下1階、
延べ面積約2万3000平方メートル。正殿、豊明殿(ほうめいでん)、長和殿(ちょうわでん)など7棟から成り立っている。
正殿は最も重要な儀式や行事が行われる。松竹梅にちなんだ三つの部屋があり、特に「松の間」は格式の高い部屋で、
宮殿内では唯一の板張り。元日の新年祝賀の儀、キャロライン・ケネディ米大使の就任で話題になった
信任状奉呈式が行われる。皇太子さまと雅子さまの結婚の際、両陛下にあいさつする「朝見の儀」があったのもこの部屋だ。
豊明殿は、広さ915平方メートルで、宮殿の中で最も広い。
名称は昔の宮中の供宴「豊明節会(とよのあかりのせちえ)」にちなんだという。
国賓を招いた際の宮中晩さん会、天皇誕生日の「宴会の儀」などに使われる。見どころは32個のシャンデリアと、
壁面に飾られた日本画家の中村岳陵(がくりょう)(1890〜1969年)原画の「豊幡雲(とよはたぐも)」だ。
各棟の中で最も長いのが長和殿。天皇陛下の誕生日の記者会見が行われる「石橋(しゃっきょう)の間」や、
茶会などのレセプションなどで使われる「春秋の間」などがある。
部屋の壁面には一般参賀のある東庭(とうてい)から見て右側が琵琶湖畔の春がすみの中に立つ松、
左側は秋の霧の中の京都・北山杉が描かれている。
最近の一般公開の例では昨年5月、吹上御苑の自然観察会が倍率67倍。
今回はそれをはるかに上回る応募があるとみられ、担当者は「ものすごい数のはがきが届くのでは。戦々恐々です」と話す。
http:// mainichi.jp/select/news/20140203k0000e040110000c.html



皇居・宮殿初公開 「日本のすばらしさ凝縮」 参加者から感嘆の声
2014.5.24 20:50
天皇陛下が80歳の傘寿(さんじゅ)を迎えられたことを記念して皇居・宮殿を初めて一般公開する
「特別参観」が24日行われ、平均倍率573倍の抽選で選ばれた参観者が、
国賓歓迎の宮中晩餐会が開かれる「豊明殿(ほうめいでん)」などを見て回った。
歌会始の儀、勲章親授式、各国要人との会見…。数々の宮中行事が繰り広げられる舞台を前に、
参観者は感嘆の声を上げた。(今村義丈)
この日の特別参観は、3回に分けて行われた。午前9時45分、バスで宮殿前へ到着した初回参観者46人は、
国内の賓客の玄関「北車寄(きたくるまよせ)」から玄関ホール「北溜(きただまり)」へ。
靴カバーを履いてカーペットを踏みしめると、直径3メートル、高さ2・1メートルのシャンデリアが
明るく参観者を迎えていた。3485個のクリスタルガラスが使われ、重さ2・3トンとの
宮内庁職員の説明に、早くも驚きの声が上がる。

■晩餐会思わす演出
ここは「長和殿(ちょうわでん)」と呼ばれる棟で、南北約160メートルにわたって部屋が連なる。
天皇誕生日と新年の一般参賀で陛下が皇族方と立たれる中央部のベランダ前に移動すると、
国賓歓迎行事も行われる「東庭(とうてい)」(1万5千平方メートル)の石畳がガラス越しに見渡せる。
宮殿で2番目に広い「春秋の間」(608平方メートル)に入ると、壁面には部屋名の由来となった
「琵琶湖畔の春霞に立つ松」と「秋の霧の中の北山杉」が織物で描かれ、床に「日展三山」の一人である
日本画家、杉山寧(やすし)作の「雲」を図案化したカーペットが広がる。
神奈川県平塚市の原田百合子さん(72)は「建材といい調度品といい、
日本のすばらしさが凝縮されている」と興奮気味だ。
続いて、915平方メートルと宮殿で最も広く、晩餐会では最大158人を収容できる豊明殿へ。
32基のシャンデリアが輝き、特別にしつらえられたテーブルには、グラスや皿、フォーク、ナイフなど
菊紋入りの食器が整然と並ぶ。晩餐会を思わせる“演出”に、参観者からはため息が漏れる。
天皇、皇后両陛下や国賓の席順、部屋名が昔の宮中の饗宴の一つ「豊明節会(とよのあかりのせちえ)」に
ちなむことを説明されると、みやびさはさらに募る。

■おごそかな松の間
さらに宮殿の奥へと進むと、特に重要な儀式・行事が行われる「正殿」だ。松竹梅にちなんだ部屋が並び、
最も格式が高いとされる「松の間」(370平方メートル)は、新年祝賀の儀や歌会始の儀、
首相や最高裁長官の親任式などに使われ、陛下の「即位の礼」も行われた。
ケヤキの板張りの床に菊紋入り「御椅子」が置かれたおごそかな部屋で、残念ながら廊下からの見学。
職員の「宮内庁職員でも一部しか入れないんですよ」との説明にも納得だ。
長和殿につながる長さ74メートルの「回廊」を通り、表玄関にあたる「南車寄」から東庭へ出て、
約1時間の宮殿内参観は終了。東京都江東区の高橋陽子さん(72)は「建築や内装にも感動したが、
両陛下が多くのお仕事をされていることにも驚いた」と話していた。
24日は計約140人が参観。25日も実施される。10月にも行われる。

宮殿 
昭和43年10月に皇居内に完成し、翌44年4月から使用を始めた。
大屋根と柱、梁(はり)で構成される日本古来の建築美を生かして造られ、資材のほとんどは国産。
鉄筋鉄骨造りの地上2階、地下1階、延べ面積は2万2949平方メートルで、
正殿(せいでん)、豊明殿(ほうめいでん)、連翠(れんすい)、長和殿(ちょうわでん)、
千草・千鳥(ちぐさ・ちどり)の間など7つの棟で構成されている。

http:// sankei.jp.msn.com/life/news/140524/imp14052420500006-n1.htm

  • 最終更新:2017-06-17 18:09:08

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