皇太子さま マレーシアご訪問

皇太子さま「国際親善、両陛下のお気持ち尊重」
毎日新聞2017年4月11日 21時46分(最終更新 4月11日 22時20分)

13日にマレーシア初訪問
13日にマレーシアを初めて公式訪問される皇太子さまは、
11日、出発を前にした記者会見をお住まいの東宮御所(東京都港区)で行った。
皇室の外国訪問の意義を「友好親善を増進する上で良い機会であり、皇室の役割の一つとして極めて重要」と述べ、
「天皇、皇后両陛下のお気持ちを大切にして国際親善につとめたい」との考えを示した。
皇太子さまは、両陛下が続けてこられた外国訪問について「相手国と我が国との歴史を心に留められ、
将来を見据えて相互理解と友好親善をどのように促進していくのが良いのか、
常に深くお考えになりながら、訪問先での諸行事に臨んでこられている」と述べた。
そのうえで「両陛下のなさりようを拝見してまいりましたので、両陛下のお気持ちを大切にして、国際親善につとめたい」と語った。
雅子さまが同行されないことについては、訪問中の行事や、前後の国内での行事を考慮して判断したと話した。
雅子さまの治療が続いていることにも触れ、「すぐに外国訪問を含む活動が広がるわけではありません。
慎重に少しずつ活動の幅を広げていってほしい」と語った。
マレーシアへの印象については「民族、宗教、文化などの違いを克服し、国の発展につなげてきた。
さまざまな理由で対立に直面する国際社会にとって、一つのモデルとなり得るのでは」と話した。
「私の訪問が、若い世代の交流の促進に少しでもお役に立つのであれば幸いです」と抱負を語った。
【高島博之、山田奈緒】

外交樹立60周年
皇太子さまのマレーシア訪問は、日本とマレーシアの外交関係樹立60周年にあわせて同国政府の招待により行われる。
13~17日の日程で、皇太子さまはムハマド5世国王が主催する晩さん会などに出席される。
滞在中、ナジブ首相とも面会するほか、日本語を学ぶ大学生らと懇談する。
また水問題への関心の深い皇太子さまは、洪水に備えて道路と排水施設の両方の用途を兼ねた
「スマートトンネル」を視察する。【高島博之】
http:// mainichi.jp/articles/20170412/k00/00m/040/107000c


皇太子さま マレーシア公式訪問へ出発
4月13日 11時48分
皇太子さまは、日本との外交関係樹立60周年を迎えたマレーシアを公式訪問するため、13日に羽田空港を出発されました。
皇太子さまは、羽田空港で宮内庁の幹部や政府関係者などから見送りのあいさつを受けたあと、
午前11時すぎに政府専用機でマレーシアに向けて出発されました。
皇太子さまの外国への公式訪問は39回目になりますが、去年8月に、天皇陛下が、退位の意向がにじむお気持ちを表明されて以降は初めてです。
皇太子さまは、訪問を前にした記者会見で、若い世代の交流の促進に役立ちたいと述べていて、
5日間にわたって首都クアラルンプールに滞在し、かつて天皇皇后両陛下も訪ねられたマラヤ大学を訪問して、
日本語を学ぶ学生や日本で学んだ元留学生などと交流を深められます。
また、日本とマレーシアの外交関係樹立60周年を祝うレセプションに出席して、
両国関係の発展に貢献のあった人たちと懇談したり、国王主催の晩さん会に出席したりして、友好親善に尽くされることになっています。
http:// www3.nhk.or.jp/news/html/20170413/k10010946921000.html





【問2】殿下は皇室の外国訪問や国際親善についてどのようにお考えでしょうか。
皇位継承者として、両陛下が果たされてきた国際親善をどのように受け継いでいきたいかについてもお考えをお聞かせください。
雅子さまが今回訪問を見送られたことについてのお気持ちと今後の見通しについてもあわせてお教えください。

【皇太子さま】公務としての外国訪問は、訪問先の国と我が国との相互理解と友好親善を増進する上でとても良い機会であり、
皇室の役割の一つとしても、極めて重要であると考えます。
両陛下も、外国訪問に当たっては、相手国と我が国との歴史を心にとどめられ、
将来を見据えて両国間の相互理解と友好親善をどのように促進していくのが良いのか、ということを常に深くお考えになりながら、
ご訪問先での諸行事に臨んでこられていると思います。
こうした両陛下のなさりようを拝見してまいりましたので、私としても、両陛下のお気持ちを大切にして国際親善に努めていきたいと思っています。
今回の訪問は、日・マレーシア外交関係樹立60周年という記念すべき年に行われますが、
両国の間では、15世紀に成立したマラッカ王国の頃から長きにわたり、様々な分野で、そして様々なレベルでの交流が行われてきております。
今回の訪問により、日・マレーシア関係の絆が更に強固なものになるよう、そして両国、国民間の交流、中でも若い世代間の交流が一層進むよう、
少しでもお手伝いができればと思っています。
また、雅子も、今回、マレーシア国よりご招待をいただいたことを、大変ありがたく思っており、
できれば訪問したい気持ちでおりましたが、外国訪問になりますと、訪問中の諸行事や、訪問期間、
さらには、その前後の国内での行事日程なども勘案する必要があります。
そういったことを考慮した結果、今回は私1人で訪問することとなりました。雅子はマレーシアを訪れたことがありませんので、
今回お伺いできないことを、私はもとより、雅子も大変残念に思っております。
これまでも申し上げたとおり、雅子は、治療を続ける中で、体調に気を付けながら、努力と工夫を重ね、
公私にわたってできる限りの務めを果たそうとしております。
その結果、公的な活動を、少しずつではありますが、増やしながら、一つ一つを着実に積み重ねてきており、
それがまた本人の自信にもつながり、活動の幅が広がってきていることを、私としてもうれしく思っております。
一方で、依然として体調には波もありますので、すぐに外国訪問を含む活動の幅が広がるわけではありません。
引き続き、焦ることなく、慎重に少しずつ活動の幅を広げていってほしいと思います。
両陛下には、雅子の体調をお気遣いいただいていることに心より感謝を申し上げております。
また、国民の皆様に温かく心を寄せていただいておりますことに心より感謝しております。

【関連質問】先ほど国際親善のあり方について、若い世代の交流という話をお話しになられましたが、
それに関しまして、先日愛子さまが中学卒業に寄せられて、「世界の平和を願って」という作文をお書きになりました。
その中で、現代の世界の情勢についての言及もございましたし、真摯(しんし)に世界の平和について考察されている姿を拝見させていただきました。
殿下は、若い世代の愛子さまがどのように、今、国際感覚というのを身に付けられているというふうに殿下として把握されていらっしゃいますでしょうか。
また、その国際感覚を今後どのように伸ばしていきたいと、これは殿下並びに妃殿下はお考えになっていますでしょうか。お考えをお聞かせください。

【皇太子さま】愛子も小さい時ではありましたがオランダを訪問し、オランダの王室の方々などいろいろな方とお会いする機会がありました。
今後とも愛子には、できるだけ若いうちに国際感覚を身に付けていってもらいたいと思っております。
そのためには、いつになるかは分かりませんけれども、実際に外国に行ってみるということは極めて大切だと思います。
今お話がありましたような、広島に修学旅行で行ったことは、愛子にとってもいろいろな面で大変良い勉強になったと思いますし、
また本人も、この時の経験や見たことを今後いろいろな面でいかしていきたいという気持ちを非常に強く持っており、
私もそういった点をとてもうれしく思っております。いずれにしましても、
今学校の授業でも、英語の授業で外国のネイティブの先生方からも教えをいただいておりますけれども、
そのような方との交流を通じて、少しずつではあっても国際感覚を身に付けていってもらえればと思っております。



皇太子さま、マラヤ大学でおことば
毎日新聞2017年4月15日 東京朝刊
マレーシアを訪問中の皇太子さまは14日、首都クアラルンプールのマラヤ大学で、
学生らに「両国の人と人の交流の基盤がさらに強固なものとなり、友好親善が一層深まることを祈念します」と英語で述べられた。
【クアラルンプール】
https:// mainichi.jp/articles/20170415/ddm/012/040/038000c


皇太子さま マレーシアの日本人学校で交流 4月15日
マレーシアを訪問している皇太子さまは、首都・クアラルンプールにある日本人学校を訪れ、
生徒たちと交流されました。教室では、およそ90人の中学生が合唱を披露すると、
皇太子さまは笑顔で拍手を送られていました。その後、皇太子さまが「この学校で楽しいことはなんですか」と生徒に質問されると、
生徒は「一年中、夏なのでプールの授業が楽しいです」と笑顔で答えていました。
http:// www.tv-tokyo.co.jp/mv/txn/news_txn/post_130269


皇太子さま「水問題」を象徴天皇の新たなご公務に 国際会議で存在感高められ 
マレーシアご訪問2017.4.15 23:28
次の皇位継承者である皇太子さまは、象徴天皇の新たな公務として、ライフワークの「水問題」を念頭に置かれている。
地球温暖化、防災・減災、生活用水など課題は多岐にわたり、「世界共通の普遍的なもの」(側近)と捉えられている。
近年は国際会議で講演を重ねており、その存在感を高められている。
「国民の幸せや、世界各地の人々の生活向上を願っていく上での、一つの軸として、『水』問題への取組を大切にしていければ」
皇太子さまは2月の誕生日会見で象徴天皇の活動について、天皇、皇后両陛下の思いを受け継ぐ考えを示しながらこう付言された。
宮内庁関係者は「皇太子さまなりに、独自の在り方を模索されるこだわりが感じられた」と指摘する。
学生時代に水運を研究した皇太子さまが、幅広く水問題に関わる原点となったのが1987年のネパールご訪問。
水くみ場の前で列を作る女性と子供に目を留め、写真に収められた。
後年、水問題の相談役を務める元建設省河川局長の尾田栄章さんに当時の写真を指し示された。
「水問題が貧困、子供や女性など人類の生活に与える影響の大きさを具体的に体感されたようだ」(尾田さん)
国内外の専門家が集う国際会議「世界水フォーラム」が2003年に京都で開かれ、名誉総裁に就任されたのが次の転機になった。
06年のメキシコ、09年のトルコでも講演され「歴史的事実を踏まえた普遍性のある内容で高く評価された」(尾田さん)という。
07~15年には国連の「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁を務め、国連本部で行われた最終会合では、
世界中の人に水と衛生施設の確保を通じて貧困の撲滅を目指す国連の取り組みを高く評価された。
皇太子さまはマレーシア訪問前の会見でも、同国での洪水対策などの取り組みを例に挙げ
「我が国を始め世界が学ぶべき点は何か、といった点についても、今回の訪問の中で理解を深めたい」と言及された。
尾田さんは「皇太子さまのように目先の利害を超えた高い立場から、人類共通の課題である水問題について
発信されることで世界の理解が着実に深まる。皇室にふさわしいご公務ではないでしょうか」と話した。
http:// www.sankei.com/smp/life/news/170415/lif1704150037-s1.html

マレーシア首相 訪問中の皇太子さまと「自撮り」
毎日新聞2017年4月15日 22時25分(最終更新 4月15日 23時50分)
マレーシアを訪問されている皇太子さまと昼食を共にした同国のナジブ首相は15日、
自身のツイッターに「一緒にセルフィー(自撮り)ができた」と書き込み、2人の写真を掲載した。
写真では、至近距離のナジブ氏と皇太子さまが笑顔でフレームに収まっている。
2人は同日、首都クアラルンプール近郊の首相公邸で会談。
ナジブ氏は昼食会に先立つ懇談の場で「マレーシアへの訪問は初めてですよね」と尋ね、
皇太子さまは「はい。訪問できて大変うれしいです」と応じていた。(共同)
http:// mainichi.jp/articles/20170416/k00/00m/030/067000c


皇太子さま マレーシア国王を表敬訪問 晩さん会に
4月17日 5時00分
マレーシアを公式訪問中の皇太子さまは、16日夜、国王を表敬訪問したあと、歓迎の晩さん会に臨まれました。
皇太子さまは、現地時間の16日午後8時半前、クアラルンプールの王宮に到着し、ムハマド5世国王を表敬訪問されました。
皇太子さまは、国王が日本語で「こんばんは」とあいさつすると、「こんばんは」と笑顔でこたえ、握手を交わされました。
続いて、懇談に移り、皇太子さまが「両国の外交関係樹立から60周年の年に訪問でき、とてもうれしく思っています」と述べ、
友好関係の発展を願う天皇陛下からのメッセージも伝えられたということです。
このあと、皇太子さまは国王主催の歓迎の晩さん会に臨まれました。
晩さん会には、マレーシアのナジブ首相をはじめ、両国の政府関係者など、およそ300人が出席し、
日本の歌謡曲なども演奏される中、皇太子さまは国王や首相夫妻と和やかに歓談して交流を深められました。
これに先立って、皇太子さまは、宿泊先のホテルで今回の訪問を振り返り、
「特に若い方々が、日本とマレーシアの懸け橋になりたいという思いを強く持っていることを大変うれしく思いました」と話されました。
皇太子さまは16日昼ごろ、マレーシアをたって、17日夜、帰国されます。
http:// www3.nhk.or.jp/news/html/20170417/k10010950871000.html

皇太子さまが帰国
皇太子さまは17日夜、公式訪問先のマレーシアから東京・羽田空港着の政府専用機で帰国された。
皇太子さまは13日から同国に滞在し、日本とマレーシアの外交関係樹立60周年祝賀行事などに出席。
帰国後、「若い世代の人たちが、お互いの交流を通じて共に学び合い、相互理解を深め、
両国の友好親善が一層深まることを強く期待しています」とする感想を発表した。(2017/04/17-19:28)
http:// www.jiji.com/jc/article?k=2017041700923&g=soc



(皇族方の素顔)爆笑誘った皇太子さま マレーシア訪問
宮内庁担当 多田晃子
2017年5月11日17時07分
「Selamat Petang(こんにちは)」
皇太子さまがマレー語であいさつすると、会場から笑いと拍手がわき起こりました。
4月14日、マレーシアで最も優秀とされるマラヤ大学を訪れた皇太子さまは、学生や関係者らを前におことばを述べました。
日本との外交関係樹立60周年にちなみ、4月13~17日にマレーシアを初訪問した皇太子さま。
天皇陛下の退位に向けた議論が進み、次の天皇として注目される中での外国訪問。
その中で唯一のおことばは「殿下が相当準備された」(宮内庁関係者)と言うほど趣向が凝らされ、
終了後にはスタンディングオベーションも起きました。その中身を詳しくお伝えします。
「皇室と貴大学、そしてマレーシア王室の交流の歴史を振り返る意味でも、本日この場に立てたことをとてもうれしく思います」
皇太子さまはおことばの中で交流の歴史について言及しました。
実は天皇、皇后両陛下は皇太子ご夫妻時代を含めこれまでにマレーシアを3度、そして同大学を2度訪れています。
同大学への最初の訪問は皇太子ご夫妻時代の1970年で、同大学内にチェンパカと呼ばれる木を記念植樹しました。
皇太子さまはそのことに触れ、「植えられた樹がしっかりと大地に根を張り、大きく枝を広げ、
この大学とともに日本とマレーシア両国の友好の象徴となっていることを感慨深く感じております」と述べました。
また、知られざる趣味も披露しました。子どもの頃、日本や外国の切手を集めるのが好きだったとのこと。
その中に「MALAYA」という文字や人の顔、虎がデザインされた切手があり、両親に尋ねたところ、
マレーシアになる前のマラヤ連邦の切手だと知り興味を覚えたそうです。
今回の訪問が決まり、切手帳を再びめくってみたところ、その切手は自身が生まれた年に発行され、
描かれていた人はマラヤ連邦ジョホール州のスルタンであることを知ったといいます。
幼い頃の切手帳を今でも大切に持ち、訪問前に改めて確認する姿に、皇太子さまのまじめで誠実な人柄を感じました。
それだけにとどまらず、皇太子さまは聴衆の笑いを誘います。コレクションの中には他の州の切手もあったとしつつ、
「残念ながら本日ここにおられるナズリン・シャー殿下のご出身地、ペラ州のものは見つかりませんでした」。
どっと沸いた会場の聴衆は、皇太子さまのユーモラスな一面に親近感を覚えたことでしょう。
皇太子さまがペラ州について触れたのには理由があります。
両陛下が91年にマレーシアを訪問した際、国王として迎えたのがナズリン・シャー殿下の父の故アズラン・シャー元国王でした。
当時、両陛下はペラ州訪問を予定していましたが、インドネシアの山火事の影響でかないませんでした。
皇太子さまは、両陛下がそのことをとても残念に思っており、
2006年にペラ州でナズリン・シャー殿下とともに会うことができて安堵(あんど)していた事実を伝えました。
また両陛下は、同大学を2度訪問した際の様子をとても懐かしく思っており、元国王らについて非常に楽しそうに話していたことも明かしました。
日本の皇室とのつながりは同大学も大事にしているようで、皇太子さまの顔写真入りの看板やスクリーンが用意されるなど、
その歓待ぶりは宮内庁東宮職が「我々もびっくりした」と言うほどでした。
同大学は、マレーシア政府が「日本に学ぼう」と進めた「ルックイースト政策」の拠点としてこれまでに4千人超の留学生を輩出しています。
皇太子さまは、マレーシア全体で約1万6千人の若者が留学生や研修生として派遣されていることなどを挙げ、
「誠に心強く、今後の両国間の相互理解や友好関係の増進に大きく寄与いただけるものと確信しております」と述べました。
そして今回の同大学訪問が「両国と国民の間の長年にわたる強固な関係をさらに促進する一つの機会となることを願っております」などと話し、
最後に再びマレー語で「Terima Kasih(ありがとうございました)」と締めくくりました。
その後、皇太子さまは両陛下が皇太子ご夫妻時代に訪れた際の記念樹を見上げて談笑。自身もその木の近くに植樹をしました。
引き続いて行われた元日本留学生らとの懇談は同行記者団も注目していた取材の一つです。
太平洋戦争中に日本が東南アジアから招いた「南方特別留学生」の一人で、
留学中の広島で被爆した故アブドゥル・ラザクさんの長男ズルキフリさん(65)が「父は1945年に広島で学んでいました」と英語で伝えると、
皇太子さまも英語で「知っていますよ」。広島文理科大学(当時)で授業中に被爆しつつも、
帰国後は日本語教育に携わりながら被爆体験を語り続けたラザクさんについて「大変お気の毒に思います」と語りました。
ズルキフリさんの目を見ながら、一語一語大事に伝えようとする姿が印象的でした。
対面後、ズルキフリさんは「ものすごく感動した。そのように言ってくれるとは思わなかった。意味のある言葉だった」と話しました。
両陛下とゆかりのある男性とも対面しました。「あ、ハフィズさん」。
思わず皇太子さまが声を漏らしたのは、2006年に両陛下がマレーシアを訪れた際、案内役を務めたムハマド・ハフィズさん(41)と会ったときでした。

皇太子さま:「両陛下からお話伺っております」
ハフィズさん:「天皇、皇后両陛下がいつまでもお元気でいらっしゃいますようにと、いつも心でお祈りを申し上げます」
皇太子さま:「ありがとうございます。両陛下もその時(1991年)、訪問されなかったことをとても残念に思っておられました」
ハフィズさん:「2006年にやっとお目にかかることができました。本当にうれしかったです」
皇太子さま:「(その後お会いできて)両陛下もとても喜んでおられましたよ」
ハフィズさん:「これからも日本とマレーシアの懸け橋になれますこと、自分の力で精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、
引き続きよろしくお願いいたします」
皇太子さま:「日本とマレーシアとの関係に大変尽力していただいてどうもありがとうございます」「今日お会いしたことをまたお伝えしますので」
流暢(りゅうちょう)な日本語で会話をしたハフィズさんは対面後、
「本当にプリンスチャーミングそのものだなあと。スピーチもとてもフレンドリータッチな内容で、
個人的な思いも述べられたので、天皇、皇后両陛下と同じく、日本人としての心の優しさを非常に感じております」と興奮気味に話しました。
マレーシア訪問前の記者会見で、「若い世代間の交流が一層進むよう、少しでもお手伝いができれば」と語った皇太子さま。
今回の訪問では、学校訪問や日本語を学ぶ学生ら若い世代との交流が目立ちました。
この日はクアラルンプール郊外にも足を伸ばし、優秀な13~17歳を対象に科学技術教育を提供する学校を視察しました。
日本やマレーシアの国旗を手にした約170人の生徒に、色とりどりの伝統衣装バジュクロンをまとった女性たち、古典楽器などによる演奏……。
手厚い歓迎に自然と報道陣もテンションが上がります。皇太子さまは出迎えたナジブ首相夫人と握手を交わすと、
別室でスライドによる学校の紹介などに熱心に耳を傾け、勧められたお菓子を口にしました。
その後、生徒の研究発表や実験を見学。スマートフォンでロボットを操作し、サッカーゲームをする様子などを興味深そうに見たり熱心に質問したり。
積極的に交流する皇太子さまと、緊張しながらも会話を楽しむ子供たちの様子がとてもほほえましく映りました。
その日の夕方には、クアラルンプールの宿泊先で外交関係樹立60周年祝賀レセプションに出席。
マレーシアの小学生11人による童謡「さくらさくら」のキーボード演奏と日本語での合唱を皇太子さまは笑みをたたえて見守り、
うなずきながら拍手を送りました。圧巻だったのが、中等学校の生徒らによる日本語での「コーラルスピーキング」(群読)。
大勢で声をそろえたり、役割を演じ分けたりしながら物語を展開するものですが、
流暢な日本語での息のあったパフォーマンスに、随行の宮内庁職員も感心しきりでした。
外国訪問中、気になるのが皇太子さまの食事です。通常、外国訪問では要人との会食や関係者との食事のほか、内輪で食事をすることもあります。
宮内庁関係者によると、皇太子さまは外国訪問時、割と現地の食事を召し上がるそうです。
この日の夜は、随行した宮内庁職員や外務省職員らと内輪の夕食会を開き、マレー料理を楽しんだそうです。
中でもバターで炊いたライスが絶品で、皇太子さまもその味を堪能したといいます。
(宮内庁担当 多田晃子)
http:// www.asahi.com/articles/ASK5842G9K58UTIL020.html

  • 最終更新:2018-09-16 13:01:32

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