天皇誕生日

かわうそ@暦
日刊☆こよみのページ2015/12/23 号 (No.3371) より

暦のこぼれ話 ・・・ 天皇誕生日
今日は天皇誕生日。
昔風に言えば、天長節(てんちょうせつ)です。
天皇誕生日は終戦までは天長節という祝日でした。
戦後、新憲法の下で新しく国民の祝日に関する法律(一般に「祝日法」と呼ばれています)が
作られるときに、世論調査の結果「新年・正月」に次いで二位の高率で
祝日に取り入れることが希望された祝日です(世論調査の結果は86.7% だったとか。すごい率です)。

◇天皇誕生日の日付
天長節と天皇誕生日と呼び方は違いますが、天皇陛下の誕生日を祝う祝日と言うことは同じです。
厳密に言えば、「天皇誕生日」や「天長節」は祝日法等で定められた祝日なので、
必ずしも天皇陛下の誕生日がイコール祝日ではありません。
もちろん、「天皇誕生日」と天皇陛下の誕生日が別の日になるというのは、
常識的にあり得ないことですし、現在の祝日法で天皇誕生日は、
「天皇の誕生日を祝う」とありますので、違う日になることは無いでしょうが、
それでも前天皇の崩御と同時に、自動的に天皇誕生日の日付が変わるわけではなく、
祝日法の改正を経て始めて日付が変更になります。
>現に、昭和天皇の崩御は1989/1/7でしたが、天皇誕生日が 12/23に変更になったのはこの年の2/17です。

◇「文化の日」と「昭和の日」
現在文化の日となっている11/3は元をただせば明治天皇の誕生日。
明治時代は天長節でした。この日は大正時代には一旦祝日から姿を消しましたが、
明治天皇を大変尊敬なさっていた昭和天皇の時代に「明治節」として再び祝日になり、
現在は文化の日として、やはり祝日として残りました。
もっとも、建前上は文化の日と明治節は何の関わりもないことにはなっているのですが。
そして、明治天皇の誕生日を「明治節」として復活なさった昭和天皇の誕生日も現在は、
祝日として復活しています。
それが「昭和の日」。一時は「みどりの日」だった時代(1989~2006年)もありましたが、
2007年からは「昭和の日」に。
こうして祝日は増えてゆくのかな???

◇天皇誕生日と、天皇の誕生を祝う祝日が異なった時代
「天皇誕生日」と天皇陛下の誕生日が別の日になることは常識的には考えられないと書いてきましたが、
実はこの常識的では考えられないことがあった時代がありました。事実は小説よりも奇なり?
その時代というのは大正時代(大正二年~)。
大正天皇の誕生日は8/31で、この日は一応「天長節」ではあったのですが、
天長節に関わる諸式典等はこの日ではなくて、
10/31の「天長節祝日」というもう一つの祝日に行われていました。
これは、酷暑の時期の式典を嫌われた大正天皇のご意向によるとか。





四月二十九日
天長節(1927~1945)
天皇誕生日(1949~1988)
みどりの日(1989~2006)
昭和の日(2007~)

  • 最終更新:2018-10-03 15:20:55

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