天皇家の正月

NEWSポストセブン
天皇陛下元日の食事 小串鰤焼き、浅々大根、割伊勢海老など
2014年01月01日07時00分
天皇が正月をどのように過ごされているか、一般国民はほとんど知らない。
正月にはどのような物を召し上がっているのか紹介しよう。
元日の9時30分に「晴の御膳」という行事がある。「晴の御膳」は一説にはおせちのルーツともいわれるが、
一般的なおせち料理とはまったく異なる。
この儀式のために用意される膳はメニューが決まっていて、勝栗や干しナツメなどの木の実や果物、
塩や酢などの調味料、鮎白干しなどからなる。
ただし、天皇は皿に箸を立てるだけで、実際に召し上がることはない。かつては食すこともあったようだが、
すでに後醍醐天皇の時代には「天皇が箸をならした」との記録があり、形式的な儀式となっている。
では、実際に両陛下が元日の朝に召し上がるのは何かというと、「御祝先付の御膳」と呼ばれる料理だ。
宮内庁元大膳課職員によると、膳の内容は毎年同じだという。本膳で、小串鰤焼き、浅々大根、
そして菱葩(ひしはなびら)というお餅。二の膳で、割伊勢海老、福目煮勝栗、
そして、キジの胸肉を焼いて熱燗を注いだ雉酒である。
「特徴的なのは菱葩で、直径が15センチほどの薄い円形の餅の上に小豆色の菱餅をあぶって重ね、
その上に砂糖煮のゴボウと甘練りした白味噌をのせて餅を二つ折りにしたものです。
これを美濃紙で包んで膳に載せています」(元職員)
ご夕食には日本の伝統的な慶事の食膳「御祝御膳」を召し上がる。そのほかは我々が食べている正月料理に近いものになるという。
「正月にご家族がお揃いになられたときは、おせち料理に近い和食メニューを召し上がっておられます。
黒豆、数の子、ごまめ、伊達巻、紅白かまぼこ、紅白なます、八つ頭の旨煮、昆布巻き、栗きんとんなど。
三が日の間、夜は白味噌仕立ての丸餅が入ったお雑煮も召し上がられます」(同前)
 白味噌仕立てで丸餅というのは、関西風の雑煮である。明治維新で天皇が京都から東京に移って150年近く経つが、
天皇家の雑煮はいまも関西風なのだ。
元日の「祝賀の儀」に参加した参内者には、お酒と料理が振る舞われる。こちらはどんなメニューかというと、
過去4回、祝賀の儀に出席した経験がある岸本周平衆院議員はこう語る。
「祝賀の儀を終えた私たちは、控えの間である豊明殿に通されます。そこのテーブルの上に、折詰のおせち料理と杯がおいてあります。
しかし、そこで料理を食べる人はいません。お酒も一杯だけ。杯と折詰を白い布に包んで、
お土産として持って帰るのです。折には鯛、数の子、栗きんとん、かまぼこ、ごまめ、黒豆などが詰められ、
素朴な日本の伝統料理という風情。菱葩も入っていて、甘いお菓子のようでおいしかったですよ」
その場で食べないのは、いわゆる「睨(にら)み鯛」という風習で、箸をつけると恥をかくことになる。
意外と知られていないが、天皇家では毎年、年末に餅つき大会が行なわれている。これは現在の両陛下が、
民間で行なわれている正月の風習や遊びをお子さま方に体験させたいと考え、取り入れられた行事である。
宮内庁の職員と一緒に餅をつき、木の枝を数十本用意して餅花を作り、御所の部屋だけでなく、職員の宿舎にも飾り付けられる。
※週刊ポスト2014年1月1・10日号
http:// news.livedoor.com/article/detail/8396518/

お年玉ない皇室 故高円宮殿下は同級生羨ましかったと語った
2014.01.03 07:00
天皇家の正月には、一般国民と異なる点が多々ある。
一般家庭の子供たちが正月で一番楽しみにしているのはお年玉だが、
愛子さまや悠仁さまもお年玉をもらっているのか。皇室ジャーナリストの久能靖氏はこう語る。
「故・高円宮殿下にお聞きしたことがありますが、『子供のころ、冬休みが終わって学校に行くと、
同級生がお年玉の話をしていて、とてもうらやましかった』とおっしゃっていたので、皇室にお年玉はないはずです」
ただし、皇室には一般家庭にはない「お年日の御祝い」という慣わしがある。両陛下とお子さま方ご家族の内で、
正月三が日の干支と生まれ年の干支が同じ方に、両陛下から「お万那料」(ご祝儀)が贈られる。
平成26年は悠仁さまがそれに当たるという。
※週刊ポスト2014年1月1・10日号
http:// www.news-postseven.com/archives/20140103_233358.html


天皇陛下のお正月 朝食にお雑煮やお屠蘇は出ずお年玉もなし
2015.01.02 07:00
天皇陛下のお正月は、早朝5時30分、「四方拝」という祭祀から始まり、
八百万の神々を拝礼する「歳旦祭」(さいたんさい)に臨まれる。
その後、9時30分から新年を迎えたお祝いと自然の恵みに対する感謝を表す「晴の御膳」という儀式があるが、
この時は箸を立てる所作をされるだけ。
朝食として召し上がるのは、おせち料理ではなく、「御祝先付の御膳」と呼ばれる料理だ。
「本膳は菱葩というお餅に、小串ブリ焼き、浅々大根(大根の塩漬け)。
二の膳は割伊勢海老、栗を甘い汁で煮込んだ福目煮勝栗など。
そのほかに、キジの胸肉を焼いて熱燗を注いだ雉子酒があります。三が日で少しずつ内容が異なりますが、
毎年同じものです。朝食ではお雑煮やお屠蘇は出ません」(宮内庁関係者)
昼は新年祝賀の儀の合間にサンドイッチなどの軽食を召し上がる程度。
激務を終えられた夕食時に、「御祝御膳」とともにお雑煮を召し上がる。
「御所が京都にあった名残か、関西風の白味噌仕立ての丸餅のお雑煮です」(宮内庁関係者)
「かつて高円宮様がお元気だった頃、『お年玉をもらったことはありますか?』という質問に
『ない』と答えられました。
『学校に行くと、みんなお年玉の話をするので羨ましいと思った』と。おそらく今もないのだと思います」
(皇室ジャーナリスト・久能靖さん)
ただ、「お年日の御祝い」という慣わしがあり、「正月三が日の日干支」と「生まれ年の干支」が同じ皇族は、
両陛下から「お万那料」というご祝儀のようなものを贈られるという。
※女性セブン2015年1月8・15日号
http:// www.news-postseven.com/archives/20150102_295260.html



天皇陛下は新年、もっとも丁重な作法で神々への崇敬を表す
2015.01.05 16:00
かつて国家的行事だった宮中祭祀は、戦後、「天皇家の私的行事」とされ、国民に知られることはほぼなくなった。
しかし、森深い皇居の奥では、神聖かつ神秘的な祭祀が昔と変わらぬまま連綿と続いている。
正月といえば、新年の一般参賀くらいしか思い浮かばないかもしれないが、天皇陛下は元旦から休まれることはない。
祭祀を通じて神々への感謝と国家国民の安寧を祈る天皇陛下の祈りは深い。
宮中祭祀の一年は元日の朝、夜も明けきらぬ早朝から始まる。
黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう=平安時代に定められた天皇のための束帯装束)姿の天皇陛下が
神嘉殿の前庭に降り立たれ、屏風で四方を囲まれた御遥拝所(ごようはいじょ)に入る。
そこで行なわれる儀式が「四方拝」(しほうはい)だ。
天皇陛下はまず伊勢の方角(皇祖・天照大神)に、次いで東南西北の順に、「両段再拝」で拝礼される。
その作法は神拝のうち最も丁重なものだ。笏(しゃく)を右手に持ち正座姿勢から右足より立ち、
両足をそろえ、両手で笏頭を目の高さまで掲げ、腰を折って深々と頭を下げながら、左足から正座に戻り、
そのままうつ伏せられる(一連の動作を起拝と呼ぶ)。起拝を二度繰り返した後、深く頭を下げる。
その後さらに、起拝を二度繰り返す。
前段と後段で二回ずつ、合わせて四回起拝を行なうから「両段再拝」なのだ。
天皇陛下のご拝礼は常にこの丁重な作法による。

【暦の凡例】
日付
祭祀・行事名
概要 
出御・お出まし

1月1日
【四方拝】
午前5時半に天皇が黄櫨染御袍で神嘉殿の前庭にて伊勢の神宮、山陵及び四方の神々を遥拝する年初の行事。
平安時代に始められた。
天皇

【歳旦祭(さいたんさい)】
四方拝の後、宮中三殿で皇祖・皇霊・天神地祇(てんじんちぎ)をまつり
五穀豊穣・国民安寧を祈る年始の祭典。2日、3日も掌典職による奉仕がある。
天皇 皇太子

1月3日
【元始祭(げんしさい)】
年始に皇位の大本と由来とを祝し、国家国民の繁栄を三殿で祈る。
天皇・皇后 皇太子・同妃 各宮家の皇族

1月4日
【奏事始(そうじはじめ)】
宮殿鳳凰の間で掌典長が前年の伊勢の神宮及び皇室の祭祀のことを天皇に申し上げる行事。
天皇

1月7日
【昭和天皇祭】
昭和天皇の崩御(ほうぎょ)された日に皇霊殿で執り行なわれる
(武蔵野陵〔むさしののみささぎ〕においても祭典がある)。夜には御神楽(みかぐら)が奏される。
天皇・皇后 皇太子・同妃 各宮家の皇族

1月30日
【孝明天皇例祭(こうめいてんのうれいさい)】
孝明天皇の崩御された日に皇霊殿で執り行なわれる
(後月輪東山陵〔のちのつきのわのひがしやまのみささぎ〕においても祭典がある)。
夜には御神楽が奏される。
天皇・皇后 皇太子・同妃 各宮家の皇族
 
※SAPIO2015年2月号
http:// www.news-postseven.com/archives/20150105_296165.html


天皇家の正月料理 おせちはなく丸餅白みそ仕立ての関西風雑煮
2015.12.31 16:00
天皇家にはいわゆる「おせち料理」はないが、
天皇陛下が元日の朝に召し上がるものは毎年決まった「御祝い先付けの御膳」だ。
「小串のブリ焼きや、大根の塩漬け、甘鯛の西京焼き、キジの胸肉を焼いたものなど、決まった内容です」
(宮内庁関係者)
平安時代から続く正月最初の食事といわれているが、実は陛下は召し上がってはいないという。
「『御祝い先付けの御膳』の後、宮殿で『晴の御膳』という儀式があります。表御座所、花の間にはご飯、
儀式のための料理、銀の箸が備えられ、天皇陛下は箸を立てる所作をなさいます。
この儀式は鎌倉時代以降、形式的な儀式となり、箸を立てる所作のみになったそうです。怒濤の儀式をこなされた陛下は、
夕方にお雑煮を召し上がります。ようやく一家団欒のできるお時間です。
お雑煮は、関西風の丸いお餅で、白みそ仕立てです」(皇室ジャーナリストの神田秀一さん)
天皇家ではかつて、新年には日本に古来からある伝統的な遊びをされていたようだ。
「昭和天皇の時代、孫にあたる浩宮さま、礼宮さまが御所に遊びに来られると、凧揚げをしたり、
カルタ遊びをされたりしていました」(神田さん)
おふたりが成人された後は、そうした遊びをされているという話は聞こえてこない。
「それでも、百人一首やカルタ、書き初めなどは今もされているのではないでしょうか。
特に今は悠仁さま(9才)がいらっしゃいますから、コマなどもされているかもしれません」(ベテラン皇室記者)
※女性セブン2016年1月7・14日号
http:// www.news-postseven.com/archives/20151231_373933.html

  • 最終更新:2017-06-17 19:52:41

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