元東宮侍従手記「小室圭さんを興味本位で論評すべきではない

元東宮侍従手記「小室圭さんを興味本位で論評すべきではない」
『竹元正美』 2018/09/20

竹元正美(元東宮侍従、国際文化教育協会理事長)

昨年9月3日、宮内庁は、「眞子内親王殿下には、小室圭氏と御婚約が御内定になりました」と発表しました。
そして、秋篠宮同妃両殿下は、天皇陛下のご裁可をいただき、
婚約が内定した旨、および、二人の意思を喜んで尊重したとのご感想を表明されました。
眞子さまと小室圭さんは、ご婚約内定について記者会見をされました。
私もテレビで拝見し、とてもさわやかな印象を受けました。多くの皆さんも同様の印象を受けたものと思います。
また同日、宮内庁長官は、「小室圭氏は、眞子内親王殿下のご結婚のお相手としてふさわしい、
誠に立派な方であり、本日お二方のご婚約がご内定になりましたことは、
私どもにとりましても喜びに堪えないところでございます」と発言しました。

眞子さまは、国内外においてさまざまなご公務を熱心にされております。
とりわけ、私がかつて大使として赴任しておりました中米のホンジュラスを訪問されるなど、
国際親善の実をあげてこられました。私はご婚約内定の祝意を表明するため、
翌日の4日、秋篠宮邸に記帳に伺いました。
秋篠宮さまがご結婚される以前に、私は東宮侍従としてお仕えしました。
日本人のブラジル移住80周年記念式典ご臨席のため、当時の礼宮さまがブラジルを訪問された際にお供いたしました。
また、私がタイに赴任した後、宮さまがタイを訪問されました。
タイの空港にお迎えに行ったとき、宮さまは「タイは暖かくてよいですね」とおっしゃいました。
今年の日本の夏は暑くて大変でしたが、タイはもっと暑い国です。
少々暑くても、暖かいと思えば暑さをしのげるものだと思うようになったことを覚えています。
昨年11月22日、ご結婚に関する儀式、行事の予定が宮内庁より発表されました。
納采の儀が本年3月4日、ご結婚式が本年11月4日と予定されました。私はその日を心待ちにしていたものです。

ところが、当初予定された納采の儀の約1カ月前、本年2月7日に宮内庁は、
ご結婚関係儀式等は後日に延期することになり、再来年になる見込みと発表しました。
そして、眞子さまと小室さんのお気持ちが紹介されました。
その中で、お二人は結婚までに行う諸行事や結婚後の生活について、
十分な準備を行う時間的余裕がないことを認識したので、再来年に延期して、
必要な準備を行うのが適切であると判断したと述べております。
本年8月に小室さんは、国際弁護士の資格を取得するため、
米国フォーダム大学ロースクールでの留学生活をスタートしたと承知しております。
この留学については、ご結婚後の生活についての準備の一環と捉える向きもあります。

お二人のご結婚の予定がなぜ急遽(きゅうきょ)延期されたのか。
前述の通り、お二人のお気持ちでは、十分な準備を行いたいからとのことですが、
一方で小室さんの母親の金銭にかかわる週刊誌の記事が原因であると推測する週刊誌報道もあります。
その後も、週刊誌を中心に、小室さんに対するバッシングともとれる記事を含め、
お二人のご結婚をめぐってさまざまな報道が続いております。

皇室にかかわるマスコミの報道の在り方については、いろいろな意見があると思います。
皇后さまのご結婚、皇太子殿下のお妃候補、昭和天皇のご病気などに際しての
マスコミ各社の報道ぶりは大変なもので、記者の皆さんの努力には、時として頭が下がる思いもありました。
昭和天皇のご病気の際には、宮内庁の前にテントを張って、24時間体制で臨んでいたことを記憶しております。

一方において、過剰とも思われる取材のやり方については、批判もありました。
皇后さまや皇太子妃雅子さまのご結婚に至る過程での取材については、
平穏な日常生活が妨げられるような取材攻勢があったと聞いております。
また、これらの報道の中には有意義な記事もありますが、事実と異なる記事や
誤った事実を前提にして書かれた記事が含まれていたことがありました。
皇后さまに対するいわれのない批判記事の連続により、皇后さまが声を失われる事態に陥られたこともありました。
他にも皇太子妃候補として多くの女性の皆さんが、週刊誌で報道されました。
関係のない女性の皆さんにとっては、大変迷惑であったものと思われます。

宮内庁では報道室が中心になって、必要に応じて正確な事実関係を指摘してきております。
眞子さまと小室さんにかかわる一部週刊誌の記事についても、
宮内庁はホームページにおいて事実関係を説明してきております。
本年7月30日には、「今回の記事(週刊文春7月26日号)によって読者のみならず、
さまざまな形でこの問題に関係する人々にも誤解が生じないよう重ねて説明することにしました」と結んでいます。
お二人のご結婚が延期に至った事情や小室さんの母親の金銭にかかわることなどについて、
私は何ら事実関係を承知していませんので、いかなる論評も行う立場にありません。
多くの皆さんも同じだと思います。

皇室関係の記事が続くのは、それだけ読者の関心が高い表れとも思われます。
読者が正確な理解を深めることができるように、事実に基づいた記事や論評が報道されるよう
望みたいと思います。決して、関係者を傷つけることがないよう願うばかりです。

私は、自著『皇室ってなんだ!?』のまえがきの中で、
「天皇陛下はいつもわれわれ国民の幸せを祈ってくださっている」と書きました。
私は、この場をお借りして、眞子さまと小室さん、及び関係者の皆さまのお幸せを祈念いたします。

https:// ironna.jp/article/10743?p=1

  • 最終更新:2018-10-26 19:48:54

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード