このままでは「天皇制」が壊される

SAPIO2006年2月8日号
『このままでは「天皇制」が壊される』

伊沢元彦氏
『「万世一系」の神話を死守した先人の”執念”を知らずに「女系天皇」を語るなかれ』という文を書いていて道教事件の話も出てきます。
その文の中にこの時代の知識人は皆、完全に”中国かぶれ”していたことが謎を解く鍵だ。
昔も今も日本人は外来思想を盲信する傾向にあり、当時の中国は東アジアで 最も高度な文明を誇る超大国だったのである。
存命中、称徳天皇はみずからを「宝字称徳孝謙皇帝」と”皇帝”を名乗っていた。
中国の皇帝制は「より徳のある者が国を統治する」というもので、
建前上、 徳が高ければ誰でも皇帝になれた。当時の日本の知識人には、中国のシステムの方が優れていると映ったにちがいない。
つまり、道教事件とは、称徳天皇がこの国の統治システムを天皇制から皇帝制に替える、
すなわち易姓革命によって道鏡に皇位を禅譲しようとした事件だったと考えられる。
・・・中略・・・易姓革命は失敗に終ったのだ。
この事件の結果、「日本アマテラスの子孫が統治する」という天皇制システムが確立したのである。

  • 最終更新:2017-02-04 16:50:25

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