「日本のバイオリン王」の逸品 高松宮贈り皇太子さま愛用

「日本のバイオリン王」の逸品 高松宮贈り皇太子さま愛用
2013年6月21日 夕刊
皇太子さまが故高松宮宣仁(のぶひと)親王(一九〇五~八七年)から贈られ、
愛用されているバイオリンが「日本のバイオリン王」と呼ばれた鈴木政吉(一八五九~一九四四年)の逸品であることが分かった。(長谷義隆)
近代日本の洋楽普及に果たした政吉の役割を調べていた愛知県立芸術大の井上さつき教授の依頼で、
イタリア・クレモナ市在住の著名な弦楽器製作者松下敏幸さん(56)が鑑定した。
皇太子さまが客員研究員を務める学習院大史料館(東京・目白)主催で、二十二日午後二時から
同大創立百周年記念会館正堂で開かれる講演会で松下さんが発表する。
松下さんによると、皇太子さまは「あらためて貴重な楽器と理解しました」などと
電子メールで松下さんに感想を寄せた。高松宮さまが入手した経緯や皇太子さまに贈られた時期は明らかでない。
調査によると、このバイオリンは、本体の共鳴箱の長さが三百五十八ミリ。
十八世紀イタリア製のバイオリンの名器ストラディバリウスを手本に、アカモミやカエデなど
現在では入手不可能な高級輸入材を用いていた。
本体内部に一九二六年製の政吉自作を示すラベルと直筆サインがあり、パフリングと呼ぶ象眼の特徴から政吉製と断定された。
松下さんは「世界と肩を並べる水準を目指した政吉円熟期の魂がこもった作品」と評価。
調査で判明した政吉製バイオリンは現在、二丁だけという。
鈴木 政吉(すずき・まさきち) 三味線作りから独学でバイオリン製作に挑み量産化を果たした日本の弦楽器製作のパイオニア。
名古屋生まれ。第1次世界大戦中は世界中から大量受注があり、年間10万丁を輸出した。
http:// www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062102000235.html

  • 最終更新:2017-07-02 16:37:21

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